憲法調査会議事録抜粋

第 2 号  平成14年3月14日(木曜日)
平成十四年三月十四日(木曜日)
    午後二時一分開議
 出席小委員
   小委員長 島   聡君
      石破  茂君    近藤 基彦君
      土屋 品子君    長勢 甚遠君
      葉梨 信行君    大出  彰君
      小林 憲司君    今野  東君
      太田 昭宏君    武山百合子君
      春名 直章君    金子 哲夫君
    …………………………………
   憲法調査会会長      中山 太郎君
   憲法調査会会長代理    中野 寛成君
   参考人
   (成蹊大学教授)     安念 潤司君
   衆議院憲法調査会事務局長 坂本 一洋君
    ―――――――――――――
二月二十五日
 小委員松島みどり君同月二十一日委員辞任につき、その補欠として土屋品子君が会長の指名で小委員に選任された。
三月十四日
 小委員金子哲夫君及び井上喜一君二月二十八日委員辞任につき、その補欠として金子哲夫君及び井上喜一君が会長の指名で小委員に選任された。
同日
 小委員茂木敏充君同月十一日委員辞任につき、その補欠として石破茂君が会長の指名で小委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 基本的人権の保障に関する件

抜粋2:参考人発言(安念教授)

抜粋3:質疑(武山小委員)

抜粋4:質疑(大出小委員)

抜粋5:自由討議(春名小委員)

抜粋6:自由討議(金子小委員)

抜粋7:自由討議(大出小委員)



原典 http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/
   010715420020314002.htm


注釈:  安念教授の参考人発言は、外国人の人権について、判例や憲法解釈に基づいて論じられたものとなっている。
 質疑において、武山委員はグローバリゼーション、国外永住、国際結婚などの現代の国際化現象と人権のあり方について質疑を展開している。
 大出委員は、IST請願の会を紹介した上で、主に二重国籍の権利に関して質疑を展開している。また、外国人の教育権、再入国の自由、公務就労権などについても質疑を展開している。
 自由討議において、春名委員は外国人の人権については日本の特殊性や歴史を考慮すべき事、戦後の憲法制定時に外国人の法的平等が削除された閉鎖性を指摘し、21世紀に向けて、積極的に自然権としての外国人の人権享有主体を肯定すべきだと述べられている。
 金子委員は外国人の人権、権利は政治を通じて広げられていかなければならない事、その礎となる教育の重要性を指摘した。特に在日問題を通して、民族教育についての政治の怠慢を批判し、民族アイデンティティの尊重を法的にもアシストする事、また戦後歴史的な関係を整理する事が21世紀に向けての重要な視点であると述べられている。
 大出委員は二重国籍の容認が、国際的に活躍する日本人にとってメリットの多い事、アイルランドの例を取って、人的資源の向上が期待でき、国力のアップにつながる事、ヨーロッパでは国籍条約によって重国籍の容認が進んでいる事などを説明し、重国籍容認への協力を求められた。

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